MUKU-DATA  ウォールナット 木裏使い 2000 900-760-900x60mm   右はブビンガ

おはようございます。
先週の出荷前の準備の続きです。
月曜はウォールナットから。
この板はテーブルにするには木表は巾が少し足りないようですので木裏使いにて。
基本、材木は木表使いが常ですが、
場所や用途、材質によっては木裏使いも時々見受けられます。(意味があっておこなっています)
殊に一枚板においては木裏使いもよく目にします。
木表よりその表情が多彩で見た目がいい場合もありますし、
いちばんはテーブルの用途としての巾の確保です。
(一枚板は巾(奥行)600mmより700、700mmより800と価格がトントンと上がります)

ウォールナットにワックスを塗り込みましたが、
やはりいいですね。
もうここ数年、床材はウォールナット、家具も一式ウォールナット、
いろんな建築雑誌やインテリア雑誌に目を通してもウォールナット、
Wナット、ナットナットでオールナット。
Wナット=流行り物的イメージが先行しておりますが・・・

いや、やはりこの木はいい。
触って作業しているとそれを感じます。
世界の多くの木工家が愛して止まない材というのも頷けます。

適度な硬さと粘りのある材質は、製作する方にも程よい加減であるらしい。
仕上げ前は、なんてことのない素杢でなのですが、
オイルやワックスを塗り込んだ途端、様々な顔を出してきます。

この板のマイナス要因として(一般的な事)
巾が少し狭いので木裏使い、
白太部分にピンホール(虫のあと)
打ち込んでいた大きな釘が2本ありその部分は黒く変色して更に埋め木を施した事
(ウォールナットの釘:
Wナットには良く釘や鉄砲玉など入っている事が多いのですが、
その部分が酸化して黒く変色している材があります。
ナットは主に民家付近に多く、隣地境界の柵を設けたり、
狼避けの為に有刺鉄線を付ける際の釘を打ちつけただとか、
銃の試し打ちをしただとか言われています。
この黒く酸化した跡はナットらしいといえばナットらしく
いづれプレミアもの?とまではいかないか・・・?)
などがあげられますが、
奥行きのある多彩な表情は、それらマイナス要因までもプラスに転じるほどの
ポテンシャルの高さを窺い知る事ができます。

この奥ゆかしく深みもあり多彩な上品な表情は、
島桑のように日本人の感性に合うのかもしれないと
言われた方もいらっしゃいました。

いづれにしても、
ウォールナット=流行り物ではなく、
一過性のものではない、さすがは世界三大銘木のひとつであると感じます。

ゲっ、もうこんな時間だぁ・・
月曜朝から・・・
木の話になるとついついあっという間に時間が過ぎてしまう。

このウォールナット、きっといい方と出会えるのかと思っています。

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